2009/06/24

緋牡丹お竜





彼女が日本舞踊を舞う姿も美しいけれど、この頃に時代劇に替わり大衆映画になりつつあった「任侠物」での彼女の殺陣まわりは素晴らしい。

仁義を切る彼女の姿も迫力があります。今でこそアクション映画ブームで、空手や拳法をつかう俳優が沢山いるけれど。着物姿の彼女が演じるお竜の繊細さは真似が出来ないと思う。「緋牡丹のお竜」はシリーズ化され、その観客の動員力は凄かったらしい。まだ子供だった僕は、リアルタイムで映画はみれなかったけれど、映画館での予告編でとか、銭湯のポスター(古っ)を見て憧れてました。
彼女の、その「猫のような」完璧な身動きをフランスのカリスマ映画監督クリス・マルケルが絶賛している。
彼女が引退してから、日本のアクション映画のヒロインは梶芽衣子に代わっていき、『キル・ビル』のタランティーノ監督もこの頃の映画のファンであるのは有名な話。

先日、ドライブしながら、ふたりの友人と日本の女優の話をしていたら、二人とも藤純子をまったく知らないという。
今では「極道の妻」は知っていても、緋牡丹のお竜」を知らない。
まあ、当たり前の話だけど。あらためて自分が浦島太郎であることを痛感。(笑)



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