2009/06/23

甘い生活(1960)





フェリーニはその豪華な脚色と色彩あふれる画面で有名だけど、初期の白黒で撮ったネオリアリズム(新写実主義)と言われた時代の作品も見逃せません。その中でも僕はこの作品が好きです。彼のネオ・レアリズム時代の最後の作品で、後にフェリーニ・スタイルを確立する出発点になったもの。
イタリア映画がよく使う「オムニバス形式」のような作りは、一見まとまりがないような印象があるけど、マルチェロ・マストロヤーニ演ずる主人公がそれぞれの違った話にでてきて繋がっていきます。
彼はゴシップ新聞の記者ですが、こういうテーマって時代を先取りしてますね。そうそう『パパラッチ』という言葉はフェリーニが最初に使ったというのは有名な話。

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