2009/12/24

素晴らしき哉、人生! 1946年




クリスマスの日はやはりこの映画ですね。『It's a wonderful life!』
フランク・キャプラ監督の名作のラストシーンです。
不運な主人公ジョージ(ジェームス・スチュアート)はどん底に落ち入り自殺を図るのですが其処へ修行中の二人の天使が現れる。。。この映画を見るといつも心弾む嬉しい気持ちにさせてくれます。ブルーな気分の時も元気をくれます。
スチュアートは大好きな俳優、後にヒッチコックの数々の作品の中での演技は忘れられないです。妻メアリーの役を演じたドナ・リードはその後、そんなに多くの映画に出演しなかったのですが、この映画では知的美しさが輝いて印象深いです。
もう何回も見たけど、映画館で見た事があったかどうか確かじゃありません。いつかまた映画館で見たいです。



2009/12/18

ティファニーで朝食を 1961年



しがない小説家ポールが語る、隣のアパートに住むホリー(ヘップバーン)の自由奔放に生きる姿を描いた映画。トルーマン・カポティーの同名原作で、世界中にティファニーの名を広めた作品です。有名な劇中曲『Moon River』の作曲は映画音楽の巨匠ヘンリー・マンシーニ。後に世界的なスタンダードになります。フランク・シナトラやアンディー・ウィリアムスが歌い世界的大ヒットします。


最近ではエルトン・ジョンが渋くて味のあるカヴァーをしてますね。


でもヘップバーン自身が映画の中でうたう『Moon river』はシンプルで憂いがあって僕は一番好きです。マンシーニは彼女をイメージして作曲したそうですから彼女に似合うのは当然かもしれませんね。。。





2009/12/15

市民ケーン(1941年)

大きな城館の一部屋で一人の男の手から『スノーグローブ』が床に転がり落ちる。
男は『バラの蕾(Rosebud)』と一言つぶやいて息をひきとる。。。
映画史上最も重要な作品のひとつと言われている、オーソン・ウェルズ監督の『市民ケーン』のトップシーンです。

2009/12/11

めぐりあう時間たち(2002年)

『リトル・ダンサー(Billy Eliott)』で有名になったS・ダルドリーの監督で、マイケル・カニンガムの同名原作による作品。
違う時代と空間に生きた三人の女性たちそれぞれの,或る一日の話。
このかけ離れた三つの時代をつなげるのは、一冊の小説『ダロウェー夫人』。

現代のニューヨークに生きる出版者クラリッサは「ダロウェー夫人」のあだ名で呼ばれる。彼女はエイズの病に苦しむ親友リチャードのためにパーティーを開く事を決めその準備のために奔走する一日。

ローラは1950年代のロサンジェルスに住む。息子と一緒に夫の誕生日のための準備をするのだけど家庭の主婦という人生に満足できず、なんとかそこから脱け出したく思っている。息子リッチは母を溺愛してるが、母の鬱の病を知っている。彼女の愛読書は『ダロウェー夫人』。

そして1923年、ヴァージニアは「静養のため」と夫レナード・ウルフに勧められロンドン郊外のリッチモンドの一軒家に引っ越し、『ダロウェー夫人』の執筆に取りかかろうとしている。
「私が花を買ってくるわ」で始まるヴァージニア・ウルフの名作を通して、三つの違った時間がこの映画のなかで巡り合うという、まさしく映画ならではの世界です。
いくつもの違った話がそれぞれ並行して進む形は、80年代からハリウッド映画やテレビドラマによく使われる手法でもあって、沢山の話を交錯させればリモコン片手に見る視聴者の「ザッピング」を防ぐ効果でもあるけど、世界中のドラマやベストセラーが同じようなフォーマリズムに中にはまりこんで行く兆しもあります。そんな中でこの作品はその手法が上手く生かされて、その三人の人生の巡り合いこそがテーマという事で主題と形がぴったりと言う感じがしました。
この三人の女性を演じるのは、メリル・ストリープとジュリアン・ムーアとニコル・キッドマンという大女優たち。ベルリン映画祭ではこの三人が揃って主演女優賞(銀熊賞)を受賞したのは大変話題になった。生きる女性の讃歌ともいえるこの作品にはこの賞は凄く妥当だと思った。アメリカのアカデミー主演女優賞ではニコル・キッドマンが受賞、着け鼻をつけてヴァージニア・ウルフを演じた演技を讃えてということだけど、M・ストリープもJ・ムーアも本当に勝るとも劣らない演技だったのは皆が認めるところでした。でもトム・クルーズと別れたあとスターになりつつあったニコル・キッドマンに賞を渡す事で『大スター』を必要とする映画産業が選んだと言われた。ベルリンの銀熊賞はそれへの抗議とも言えるでしょうね。。。少なくとも発表されたときは皆そう受け取った。
確かに映画が終わったあと「ニコル・キッドマンは何処に出てたっけ。。。」と思わせる程、彼女の変身ぶりと演技は目を見張るものがあった。(僕も最後まで彼女だと気がつきませんでした。)あれは「メイク」の仕事が素晴らしいからだと言う専門家達もいた。うん確かに。。。
これで一躍大スターになったキッドマンはそのあと「最も高額の女優」で有名になったけれども、運命の皮肉なのか以後まったくいい作品に恵まれないのはおそらく偶然ではないでしょう。。。

2009/12/10

第三の男 (1949年)

第二次大戦の終戦直後のウィーンを舞台にしたキャロル・リード監督のサスペンス映画ですが、よくある「歴史に残る名画」といったアンケートには必ず入る作品ですね。主役を演ずるのはジョゼフ・コッテン、そして「第三の男」はオルソン・ウェルズです。そしてイタリアの名女優アリダ・ヴァリがハリウッド映画の出演した数少ない作品の一つです



小説家ホリーは、親友(ハリー)に呼ばれ、アメリカからウィーンにやって来たがハリーは事故死したと伝えられ、しかも彼は違法の闇取り引きをしていた犯罪者だったという。信じられないホリーはその真実を探ろうとする。。。
コントラストのある白黒の画面が綺麗で、斜めのカメラアングルもその当時の映画ではかなり斬新です。「第三の男」が現れるシーンや地下の下水道でのラストシーンは印象に残る名場面です。



そして何といっても忘れられないのは、弦楽器「ツイター」によるアントン・カラスの音楽です。昔、子供の頃みたテレビCMでオルソン・ウェルズがウィスキーを飲むシーンがあったけど、そのバックにこのメロディーが流れていました。それを見た父がにっこり笑いながら、あれは『第三の男』の音楽だよと教えてくれた。それから大人になり、この映画を見るまでにはかなり時間が経ってましたが、この時の父の言葉を思い出しました。



(捜したら出てきました!びっくりです。)