2010/01/25

シネマトグラフ(Cinémathographe)


ラ・シオタ駅につく汽車 
L'Arrivée d'un train en gare de La Ciotat (1886年)
リュミエール兄弟がパリのオペラ座にあるの「グラン・カフェの地下」で有料で公開された映画です。この観客に向かって飛び出すような汽車の映像はたちまち噂にになり大変な人気を呼び、ついに第七芸術と言われる『映画』シネマトグラフィが誕生しました。








テアトル・オプティック(Théâtre Optique)1982年


フィルムに穴をあけて回転しながら送るというシステムを考えだしたことから「真の映画の発明者」とも言われるエミール・レノーが1982年からパリのグレヴァン蝋人形美術館で公演した「テアトル・オプティック」の中の作品です。当時はかなりの人気だったそうです。リュミエール兄弟が『映画』(Cinémathographie)を発明して上演されるようになるまでは、この『ひかるパントマイム』と呼ばれたレノーのアニメーションはグレヴァン美術館の人気イベントでした。


哀れなピエロ(Pauvre Pierrot) 1892年



脱衣所の廻りで (Au tour d'une cabine) 1894年



2010/01/10

マルモッタン美術館

リの西にあるマルモッタン美術館にあるモネの作品コレクションは素晴らしいです。「印象派」という彼らの絵画運動の名前の原因となる上の作品『日の出の印象』もここにあります。『睡蓮』のシリーズのなかで大作と言われるのも何枚かあります。


2010/01/09

La Pie(カササギ)1869年


クロード・モネのオルセー美術館にある小品ですが、彼の初期のものなかで最も好きな作品の一つです。当時の『官展/ル・サロン』の審査員には「光の印象を追っただけ」といことで全く理解されず、落選しました。この絵の前に立つといつも感動します。眩しい光に反射してそれが七色に微妙に映ろう白い雪が美しいのと同時に、それを表現する白の絵の具のヴァリエーションが見事です。