2010/03/27

イザベラ・デステ(1474−1539)

ルーブル美術館所蔵のこのデッサンはレオナルド・ダヴィンチがイザベル・デ・エステをモデルにして描いたものです。『モナ・リザ』はジョコンダ夫人ではなくイザベル・デ・エステであろうと唱える専門家も数多くいます。たしかにポーズや手の組み方とかおでこのカーブとか共通するものがありますね。。。





その美しさ以上に知性と教養を備えたフェラーラのイザベラ・デステは庶民から最も愛された王妃でした。16歳でマントヴァのゴンザーガ家に嫁いだ彼女のまわりには画家マンテーニャを始め沢山の文化人が来てました。またヴェネチア絵画の巨匠ティッツィアーノも彼女の肖像(下図)を描いてます。
彼女の名声はヨーロッパ中に広がり、当時の記録をたどると各国の大使が訪問する際には彼女が身につけている服や宝飾をデッサンしてくるようにと命令されている手紙が残っています。そしてそれがヨーロッパ中に広がったそうです。今でいうなら亡くなったダイアナ妃のような人気だったのかな。。。


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