緑の芝生の上に細い柱(ピロティ)がちょんと建っていて、まるでUFOが空から舞い降りたのようです。
ル・コルビジェ(1887−1965)が1928年に設計し、1931年に竣工した建物。『サヴォア邸』とよばれています。
パリ郊外、西へ車で40分位行ったところにある、ポワシーという町にあります。1927年に『近代建築の5原則』を掲げた彼はそれを実際にこの作品に反映させたものです。このピロティで持ち上げられた床のおかげで地上階は車庫にあてられ上の階の生活空間の構成が自由になり、そして横長の大胆な連続窓をファッサードに開けることが可能になる。