2009/09/02

カサブランカ 1942年




封切りと同時に世界的に大ヒットしたマイケル・カーティス監督の作品。既に「ハード・ボイルド」で有名だったハンフリー・ボガートと新人イングリッド・バーグマンの共演。ラストシーンで『VICHY=ヴィッシー』のミネラルウォターの瓶を捨てる意味も含め、ナチス党と『コラボ』したフランスの『ヴィッシー政府』という複雑な当時の政治的背景を前提にした緻密な脚本は当時珍しかった。結果的に第二次大戦で米軍のヨーロッパ進出の準備であったともいわれる程、この作品のインパクトは凄かったらしい。
挿入歌の『As time goes by』も世界的ヒットとなり後にジャズスタンダードになりました。




この映画はクランク・インした時はまだシナリオが出来ておらず、アメリカ映画の製作プロセスでは非常に珍しく、そのためイングリット・バーグマンは最後までどちらの男を好きになればいいのか解らなかったらしい、その曖昧な表情がこの映画にまた奥行きを与えているのだと思う。
彼女はこの映画で突然大スターになった記念的作品です。彼女の知的美しさに皆が魅了されました。ヘミングウェイは彼の原作著『誰がために鐘は鳴る』の映画化の際に主人公に彼女を希望したと言われています。 ☞

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