2009/07/02

フェリーニのローマ 1972年

ローマをこよなく愛するフェリーニの代表作。
最後のシーンに暴走族が夜中にライト・アップされたローマの街中を轟音をたてて駆け巡るこのシーンには度肝を抜かれます。

とたんに観客の視点が変わり、あたかもバイクの後ろの座席にしがみついてるような気持ちになります。
この映画の主人公は言うまでもなく「ローマの街」。トップシーンは都会化したローマの大渋滞からはじまります。ローマは他の大都会と違って地下鉄が少ないです。何故なら地下鉄工事をすると必ず大きな遺跡にぶつかるためです。地下に二千年以上も密閉されていた壁画が外気に触れた瞬間に色あせ朽ちて行くという、そんな一場面をフェリーニは描いてます。


あと忘れられない彼の痛烈なカトリック教会の批判。ヴァチカン市国のファッション・ショーは映画史に残る名場面ですね。

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