2010/12/17

ティッティーナ / モダン・タイムズ(1936年)

チャップリンの名作『モダン・タイムズ』の一場面。

チャーリーは色んな仕事を浮浪少女と転々としたあと居酒屋でウェイターとして働きだす。そこで客の前で歌を唄うはめになり、歌詞を思い出せない彼に少女がカフスに歌詞を書いてくれる。
しかし。。。

1936年の作品ですが、既に「トーキー映画」が世に盛んになってた頃、チャップリンはこれを彼の最初のトーキー作品として構想を練りはじめ、実験撮影もしていましたが、すぐに彼は無声映画に戻りました。それはサイレントで出来上がった「チャップリンの世界」を壊してしまうのではと懸念したからです。しかし彼が唄うこの一場面だけ有声です。唄う『ティッティーナ』はフランスの古いポピュラーソング。歌詞をなくしたチャーリーは少女に「何でもいいから唄え」といわれ、彼は全くの意味のないインチキ言葉で唄うのですが、パントマイムで内容が伝わり観客は大笑い。。。世界中の人々は初めてチャップリンの声をきくのですが、それが何の意味のないインチキ言葉でした。
マイム、身体での表現やダンスの優越性を見せている場面でもありますね。「演ずるとは何か。。。」を見せつけられる作品です。



この作品の「テーマ音楽」もチャップリン自身が作曲してますが、のちに歌詞をつけ『スマイル』としてナッツ・キング・コールが唄い世界的スタンダードになってます。そしてマイケル・ジャクソンも唄ってますよね。。。
チャップリン、やはり天才ですね。。。

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