2010/11/15

『キャット・ピープル』Cat People 1942年

ジャック・ターナー監督の作品で『B級映画』の傑作として有名です。製作はヴァル・リュートン。たった3週間で撮影されました。低予算という条件からくる無駄のない演出が功をなして大変な反響をもたらします。
RKO社幹部から「猫人間」について映画を作れと命じられたリュートンは、既に一緒に仕事をしたこともあり、友人であるターナーを監督に選びます。 面白いのは、この時点でポスターが出来ていて反響を探るために発表されており、その後にシナリオを書き出した具合で、それも脚本家と共に監督はもちろんプロデューサーやその秘書なども参加して共同で書き上げられたそうです。。。

2010/11/09

道化師と共に(1997年)イングマール・ベルイマン

時は1925年、精神病院で治療を受けている発明家カールはいつも病棟でグラモフォンを回してシューベルトを聞いている。そんな彼の前に「道化師」が現れる。名前はリグモール(Rig-Mor)。
この名前はRigor mortis(死後硬直)にモジられて「死」を表しています。
リグモールは女性で、彼は彼女に襲いかかる、「私の尻にぶち込んで!」とさけぶ彼女に従い後ろから激しく突き上げるカール。。。

You Will Meet a Dark Stranger / ウッディ・アレン (2010年)

今回の作品も彼らしくドタバタ・コメディーといった感じでした。
仏題は「Vous allez rencontrer un bel et sombre inconnu」です
40年間人生をともにした老夫婦が離婚するところから始まるのですが、「老いる」ことを拒む夫アルフィはコールガールで女優(?)のチャーメインに恋をする。アンソニー・ホプキンズが好演。彼にしては珍しい役です。
一方妻ヘレナは別れたあと娘に勧められて行った占い師に「あなたは黒い服を着た謎の人物に会います」と予言される。以来ヘレナは占い師の処に入り浸りになります。
娘サリー(ナオミ・ワッツ)は「占い」は勧めたものの、どんどんオカルトの世界にのめり込んでいく母が心配になっていくのですが、自分自身の生活も混乱してきて、それどころではないといった感じです。