今日は朝からラジオで何度も、クロード・フランソワの歌『いつものように』Comme d'habitudeが流れてました。彼の死後30年以上になるというのに、いまだ彼のファンは沢山いて、ラジオ・テレビでの彼の特集番組はよく企画されます。僕は子供の頃に彼が日本語で歌った『ドナ・ドナ・ドーナ』を口ずさみながらた学校の帰り道を歩いた記憶が鮮明に残ってます。。。
『いつものように/Comme d'habitude』はジャック・レヴォーの曲にクロード・フランソワ自身の案で作詞したものです。
『いつものように/Comme d'habitude』はジャック・レヴォーの曲にクロード・フランソワ自身の案で作詞したものです。
そしてデビューして間もなかったダヴィッド・ボウイが最初の英訳を手がけて出したものの、ボウイ自身が発言してるように、あまりいい訳とは言えなかったそうです。
そしてポール・アンカが、この歌の英語訳の権利を買い『マイウエイ』が生まれます。そして、それをアンカは晩年のフランク・シナトラに提供し、世界中で大ヒットします。
晩年に人生を振り返りながら、自分が歩んだ道に悔いはないという内容です。名曲と言われ日本でも沢山の大物歌手が歌ってましたよね。
でも原作はまったく別の曲なんです。
この歌は当時彼がつき合っていた歌手のフランス・ギャルとの関係を描いています。熱く愛し合っていた二人の間に、いつの日からかだんだん距離ができてきたの感じつつも、いつも通り(comme d'habitude)のふるまいをしているふたりの姿を歌ってます。波がよせて、もうすぐ壊れていく砂のお城のような、微妙な瞬間を表現してます。『マイ・ウエイ』よりも詩的感覚は遥かに優れていると思うし、この感情を歌うのもずっと難しいと思います。崩れていく愛を激動なしに迎えようとする二人の関係。。。
そう、いつか日本に帰った時、ペコンボとかいうグループがスキャット風に歌ってましたが、なんだか一番重要なエレメントを外し、無菌栽培のような、当たり障りのないカバーにがっかりしたのを憶えています。
調べたら、この原曲を長谷川きよしさんが、かなり忠実な訳をつけて歌っているようです。彼なら上手く歌いそうですね。一度聞いてみたい。。。
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ー コムダビチュード(いつも通り)ー
そっと揺すってみる 眠ったまま いつも通り
寒くないように 肩に毛布 かけ直す
そんな気もないのに 君の髪を撫でるけど
背を向けたまま いつも通り
だから急いで 着替えて部屋を出る
一人飲むカフェ 遅れそうだ いつも通り
そっと家を出る 冷たい風 暗い空
でも襟を立て いつも通り
一日中ふりをして 心を隠して 笑顔を作って
何とか生きてるだけ 今日の日をやり過ごす いつも通り
やっと時は過ぎ 家に帰る コムダビチュード
君は今日もまだ 帰っていない コムダビチュード
僕は一人きりで 冷たく広いベッド
涙隠して コムダビチュード
コムダビチュード 夜でも 心を隠して
何事も無いように 夜更けに帰る君
コムダビチュード 待ってる僕
微笑む君
何事も無いように 隣に滑り込む
コムダビチュード 交わすキスも
コムダビチュード
何事も無いように 隣に滑り込む
コムダビチュード 交わすキスも
コムダビチュード
(訳 長谷川きよし)
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見つけました! 彼が歌う姿を見るのは少なくとも30年ぶりです!
相変わらず抜群の歌唱力と素晴らしいギターです。
観客の中に丸山明宏さんがいますね(あっ、美輪さんですよね)、
彼が歌っても上手いかもしれない。。。
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