第二次大戦の終戦直後のウィーンを舞台にしたキャロル・リード監督のサスペンス映画ですが、よくある「歴史に残る名画」といったアンケートには必ず入る作品ですね。主役を演ずるのはジョゼフ・コッテン、そして「第三の男」はオルソン・ウェルズです。そしてイタリアの名女優アリダ・ヴァリがハリウッド映画の出演した数少ない作品の一つです。
小説家ホリーは、親友(ハリー)に呼ばれ、アメリカからウィーンにやって来たがハリーは事故死したと伝えられ、しかも彼は違法の闇取り引きをしていた犯罪者だったという。信じられないホリーはその真実を探ろうとする。。。
コントラストのある白黒の画面が綺麗で、斜めのカメラアングルもその当時の映画ではかなり斬新です。「第三の男」が現れるシーンや地下の下水道でのラストシーンは印象に残る名場面です。
そして何といっても忘れられないのは、弦楽器「ツイター」によるアントン・カラスの音楽です。昔、子供の頃みたテレビCMでオルソン・ウェルズがウィスキーを飲むシーンがあったけど、そのバックにこのメロディーが流れていました。それを見た父がにっこり笑いながら、あれは『第三の男』の音楽だよと教えてくれた。それから大人になり、この映画を見るまでにはかなり時間が経ってましたが、この時の父の言葉を思い出しました。
(捜したら出てきました!びっくりです。)
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